2004年5月29日
決死行・風張峠の巻 |
峠にのぼろう!というからには、とにもかくにも「あそこ」に行かないと始まりません・・・東京の最西端・バリバリ伝説でおなじみの風張峠(1146m)でございます。
走り屋さんのメッカという事でさすがに多少の不安はありましたが、この期を逃すと梅雨入りが見えていたので意を決して出かけることに。
日が高くなる前に登ってしまいたかったので、5時頃には自宅を出発して奥多摩方面へと向いました。
案のじょう道中ではバイク集団の迫力にオタオタしどおしで、特にトンネル内ではバイクの轟音がこだまして悪夢のようでした・・・。
それでもどうにか耐え忍んでいたものの、小河内ダム脇にある大麦代トンネルが700m以上もあると知ってもうお手上げ状態。
ふと見ると、左手へ続くわき道があるじゃありませんか・・・藁をもすがる思いでよじ上って行くと、何とも様子のいい湖畔の広場に出ちゃいました。
7時50分、奥多摩湖畔に到着。
木蔭のベンチで一休み。
このベンチには今でも奥多摩方面に行くときには必ず立寄るようにしています。その時々によって景色が色んな表情を見せてくれるので、いつ行っても飽きないんですよね・・・。
近くには「奥多摩水と緑のふれあい館」という施設があって、食事をとることもできるようなのですが・・・時間が早すぎていつも開いていません(汗
ふれあい館の裏手には古い石碑が集められていて、ホントにちょこっとした散策ができるようになっています。そこでしばらく時間をつぶしてからいよいよ峠に出発しました。
こんな感じの橋をいくつか渡りました。
奥多摩湖畔の絶景を左手に見ながらしばらく西行し、深山橋・三頭橋と左折して風張峠のある奥多摩周遊道のゲートに向います。
いざ登り始めてみると、意外にも峠の勾配はとてもゆるく感じました。最初のうちは15km/h強のペースをキープできたので安心したののの、それもわずかな間でした・・・。
あらかじめ覚悟は出来ていましたが、横をかすめるバイクのスピードときたら正直いって勾配を忘れる恐怖です。インナーローの高回転で絶対にふらつかないように注意しながらオロオロと登って行きます。
とはいえ結局はバイク乗りもある意味仲間ですし。後から気配がするたび手信号で合図を送っている内に、彼らの方も減速をしてくれるようになりました・・・大抵は、の話ですが(汗
9時25分、休憩がてらに写真撮影。
眼下には、さっきまでいた 奥多摩湖が見えています・・・。
おかげで平静をとりもどす事はできたのですが・・・勾配が増すにつれ、気が付けば自分のスピードが10〜12km/hまで落ちてきました。
「頑張る=酸欠」の方程式に従い、ヤバクなる前に小休止を一回。その後は月夜見第一駐車場(993m)まで休み無く登りつづけました。
せっかくの絶景ですが、ここではなぜか達成感が湧いてきませんでした。楽しい時間ももうじき終わりなので、旅情派の私としてはちょっと寂しい気持ちになったのかも知れません。
駐車場にはタコヤキ屋の屋台がありましたが、多少は時間も気にしていたのでパスして峠に出発しました。頂上付近は勾配も緩いので、いつしかルンルン気分になってきます・・・。
9時50分、峠の駐車場にて。 ついに1000m突破です。
森からの吹き降ろしが涼しかった・・・。
何だかんだとありましたが、下のゲートから峠まで休憩を除いて結局65分程でした(休憩5分×2)。駐車場は道路の反対側にあるので、ここでは道を渡るときにも神経を使います・・・。
駐車場のはじっこに様子のいい石のベンチを見つけたので、しばらくそこで日向ぼっこをして休憩しました。
峠から先は左に歩道があったので、安全のため「檜原都民の森」まではそちらを利用。ときどき車止めの丸太+ジャリがあるので、ロードで入るのは止めた方がいいかも。
檜原都民の森の駐車場。 このあと「森林館」でカツカレーを食べました。
バイクと一緒に記念撮影。 鉄下駄号もバリバリ!
ここまで来ればあとは数馬までひたすら下りですが、路肩が落ち込んでいるポイントが多いので注意が必要です。
30km/h程度のゆっくりペースで無難にふもとに到着して、そこから五日市まではさらに下りです。
檜原村の集落は石垣で民家が道路より一段高いつくりになっているので、走っていて何となくもの寂しい感じになってきます・・・。
峠にもかなり慣れてきたのか、この頃からはどんな高い山を見てもうんざりする事は減ってきました。自分のペースで走っていればいつかは着く、と思えば気も楽ですし。
とにもかくにもこれで風張詣でを済ませたので、いちおうは心機一転といった感じです。怖いのでしばらくは来たくなかったのですが(汗
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