2004年6月29日
東京湾を一周 |
ここまでのツーリングで一応100km以上の距離にも慣れてきたので、この日はちょっとだけチャレンジをしてみる事にしてみました。
少し前から体力的に多少の余裕は出てきたものの、もともと距離が目当てで走っているわけじゃないので、ここまでは無理せずのんびり地足を作ってきていたのですが・・・。
三浦半島から房総半島の富津までフェリーで渡ることが出来ると知って、ついつい虫がうずいてしまった次第です。
峠らしい峠がないとはいっても、さすがに自分でも多少の不安はあったのですが・・・万一の時にはどこかに泊まる予定でとにかく出発。
まずは多摩湖自転車道−井の頭通りのルートで早朝の内に都心に突入することに。この時間だと都心でも空気がきれいで気持ちよかったり。
井の頭通りで信号待ち。 遠くに「東京ジャーミー」の塔が見えます。
このあたりでちょうど朝の6時半ごろ。突然モスクのわきを通り過ぎたときには、去年行ったトルコ一周旅行を思い出してしまいました・・・。
都心に入ってからは表参道−青山通りと場違いなエリアを抜け、皇居を千鳥が淵ぞいに靖国通りへ、そこから国道14号線(京葉道路)に入りました。
江戸川・ポニーランド前。 8時半ごろ。
そのまま進んだら江戸川で行き止まりになってしまったので少し困ってしまいましたが、河川敷ののんびりとした景色の中でかえってひと息つけました。
この頃は写真をとるポイントが全然わかっていなかったので、「いいな〜」と思いながらも全く他人に伝わっていなかったのですが・・・。
抜け道ふうの小さな橋を一つわたって、行徳橋から県道づたいに西船橋駅のあたりまで。下町っぽい裏道の方が国道よりもいい雰囲気なのですが、ここから先は結局またR14のお世話になることに。
幕張近くの不二家レストランです。 まだ開いてませんでしたけど(汗
千葉市内の自販機の前で怪しく休憩中。 ものすごい都会ぶりです。
道幅もひろくて快適だったので、この辺りではかなりスピードも出せてヤッホー気分に。MTBの方を追い抜いたのはいいものの、その内疲れちゃったので、こっそり隠れて知らんぷり・・・。
千葉を過ぎ、海風を感じるころには国道の名前が違っていて少し動揺も。地図では16号のはずなのですが、いつ変ったんでしょう?
この辺りは海沿いということもあり車のためだけの道路というか、街並みも大ざっぱで走っていて生活感を感じることはありません。
街外れの大規模店舗がぽつねんとあったりして、ある意味楽しい景色ではありましたが・・・そればっかりも辛いものがあるので、市原埠頭の辺りで県道にシフトしました。
姉ヶ崎駅前。12時15分。 ジェフ市原の看板の前にて証拠写真。
潮風をあびながら、 抜けるような青空に珠のような汗。
市原市内に入るとコンビニの窓ガラスにもジェフ市原の応援ポスターが貼ってあったりして、サッカー人気の高さに改めてきづいたりもいたしました。
袖ヶ浦あたりのサイゼリアで昼食。汗まみれ・血眼でハアハア言っている私をみて、店員の女の子は見事にドン引きでしたが・・・。
トイレで顔を洗ってさっぱりした後、何だかんだで40分ほど休憩をとることにしましたが、海風も強いし先が思いやられます(汗
万難を排して木更津へやって来ました。 13時30分。
その後も交通量の多い国道をさけ、うらみち伝いに呑気にまったりと南下いたしました。
木更津港で見かけた不思議なカタチの「中の島大橋」ではびっくり仰天しちゃいましたが、何でもアクアラインができる前はこの下をくぐってフェリーが就航していたとか。
アクアラインの高速バスに自転車が乗せられればこの辺りも気軽に来れると思うのですが、フェリーのままの方が私には有難かった気もいたします。
くねくねと折り返す奇妙な橋の坂道をのぼり、頂上から海を眺めて気分は最高。カップルがいたのでしばらく遠慮していましたが、結局記念撮影までしてしまいました(笑
橋の上から記念撮影。
空と海との間には、なんて歌がどっかにありましたが・・・ほんのちょっと高見にのぼっただけで随分と豪華な眺めにありつけるものです。
風にながれる雲の下の街並をじっと見ていると、何かふしぎなパズルの答えをのぞいたような得意げな気持ちになってまいりました・・・。
とかなんとか言っていたのもつかの間、この先も延々と暴風&酷暑にさらされてはやくも虫の息。
コンビニの前でカチワリ氷(レモン味)を平らげてしぶとく頑張りましたが、何だかとても体に悪い事をしている気がいたしました(汗
・・・ともあれ、あとは本日の目的地である「マザー牧場」で羊を見物するだけです。
15時20分ごろ、 マザー牧場に向う峠道にて。
街道ぞいにある案内看板の指示に従っているうち、なぜか却って道が分らなくなってしまいましたが・・・地元の人に聞いたりしながらようやく「マザー峠」に向うことができました。
普通に地図を見ながら走っていればよかったのですが、一度看板に頼ってしまうと自分がどこにいるか分らなくなってきて危険かも。
マザー牧場・まきばゲート前 閉園直前だったので割引料金に。
いつしか鄙びたいい雰囲気の集落にさしかかって旅情もふつふつと湧いてきます。山道に入ると風がさえぎられて却って助かった記憶がありますが・・・。
場所によっては下から吹き上げる風のせいで下りなのにブレーキなしでもちっとも加速をしなかったり(笑
標高もさほどないので何気にホイホイ登っていたら、最後の坂では突然勾配がきつくなって道ばたにへたり込んでしまいました。
ひつじがメエー。
せっかくの記念ですし、疲労回復にもなるだろうと園内をのんびり40分ほど散策。おいしいブルーベリーアイスとヨーグルトもいただきました。
閉園のアナウンスにあわててゲートに戻り、「山の上」に向う7%(6.6%?)勾配の坂道へ。残った力でエッチラ登ると、あとは下りっぱなし。
国道間近の自販機コーナーで休憩したあと、一路金谷港を目指します。海沿いの国道は正直あまり走りやすくありませんでしたが・・・。
金谷港まであとわずか。 ちょっと黄昏てます・・・17時20分
金谷港ではお土産屋さんもある待合室でしばしフェリーの到着を待ちました。平地がほとんどだった筈なのに、なんだかすごく疲れています。
ちなみに東京湾フェリーは自転車にやさしい印象で、料金もびっくりするほど安いので文句のつけようがありません(笑
残念ながら写真はとってませんが、フェリーから見る海の景色もすばらしくて、去年乗ったイスタンブール発着のフェリーを思い出してました。
フェリーで到着待ちの鉄下駄号。 18時50分
久里浜港(横須賀側)には19時前に到着。千葉側とうって変った都会ぶりにカルチャーショックを受けながら、きれいに整備された国道(16号)をひたすら走ります。
この先家まではまだ長いとはいうものの、とりあえずは土地勘のある横浜を目指してとぼとぼ先をいそぎました。
横須賀−横浜間には途中でトンネル連発の寂しい夜道を通過したりもしましたが、再び都会にでると一安心。息をふきかえして快調に距離を稼ぎます。
町田市内のサイゼリヤで夜食をとったあと、結局帰宅は深夜1時になってしまいました。総走行距離は236kmで、フェリーを降りてから86km走ったことになります・・・。
土地勘のおかげか、最後はかなりグロッキーだったはずなのですが、町田の辺りからは体が勝手にルートをたどってくれた気がします。ちょっと不思議なんですが(汗
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