2005年11月21日
落葉ひろい |
この間までは紅葉シーズンまっさかりでどことなく浮かれた気分でいたはずなのに、季節はもう真冬です。
標高80m程しかないうちの周りでもぼちぼち紅葉の見頃を迎えているほどなので、わざわざ峠に行っても期待はできないのですが(汗
この機を逃すとヤビツ位しか行き場がなくなっちゃうので、最後の気力をふりしぼって出かけてまいりました。
それにしても、でかけの寒さときたらもう冗談じゃ済みません。サイコンも故障しちゃってからっ風が身にしみます(涙
けさの出発は朝の4時40分。
寒い上に夜明けが遅いので、 これ以上の早出はムリっぽいです。
写真は所沢駅付近の商店街なのですが、今回の目的地はここから遥か離れた群馬県の赤城山です。
ずっと行こうと思っていたスポットなのですが、往復すると240kmは見る必要があったので・・・。
帰りは八高線でいつでも逃げ帰れる事に気がつくまでは、とても踏ん切りがつきませんでした。埼玉の道路って結構ストレスがたまりますし(汗
新所沢駅ちかくのコンビニで軽く補給をして、いよいよスタートです。
R16との交差点、入間川にかかる 新富士見橋から。
5時48分、ようやくあたりが 明るくなってきました。
ウチから埼玉を北上するルートとしては、飯能・入間・川越経由も考えられたんですが、今回とったのは所沢からK50→狭山のコース。
新所沢から先はお茶畑なんかもあって昼間にきてもいい雰囲気。夜陰の中でも鄙びた空気が伝わってきて早くも旅情がわいてきます(涙
途中で踏切を渡った辺りがオススメなんですが、ローカルすぎるのでちょっとヒンシュクですね・・・。
鶴ヶ島市内?、日光街道の 杉並木にて。
隣の畑にはもう霜がおりてます(汗
狭山から先は智光山公園のわきを抜けてR407(日光街道)に合流します。車道を走るのはしんどい道なので、ぼつぼつ路肩を北上します。
ようやく温かくなってきたので何とかひと息つけましたが、気がついたら寒さで両膝の感覚がなくなってました・・・。
杉並木じたいはちょっとしたスポットなんですが、ちりも積れば・・・で押えておいた次第です。
上:「高倉天神」Sを左折して、 ようやく国道を離れます(汗
下:坂戸駅ちかくの「日の出町」S。 街もにわかに活気づいています。
坂戸市内に入ったあたりで時刻は朝の6時45分。朝方のやさしい景色にひたっている内に、ブルーな気分も自然とほぐれてきました。
凍りついた空気もいつしかポカポカなってきて、「そろそろお目覚めですよ〜」みたいな声がお天道さんから聞こえてきます(笑
K39ぞいに高麗川を渡り、小山S を右折して鳩山町方面へ。
鼻歌のひとつも歌いたくなる 情景ですが・・・。
鳩山町内、今宿Sを越えて すぐのところ。
かわいいワンコがいたので、 ついつい時間を忘れちゃいました(笑
ぱっと見ボーダーコリーと柴犬のミックスのような感じなのですが、ウチの利かん坊と比べると随分おとなしくていい子でしたよ。
県道沿いの店先にある犬小屋なんで、色んな人に可愛がられているんでしょうか・・・その内また挨拶に来てみよっかな?
その後は「大橋」Sまで北上し、右折−左折して笛吹峠方面に向いました。裏道なんでコースが分りにくくてすみません(汗
笛吹峠へ向う道(上)は意外ときれいに 整備されています。
標高80mでは峠というのも何ですが、 中々趣きがあって楽しめました。
景色もよかったせいか、ここら辺りは気分もよくて絶好調。峠道そのものは7%位だったので×2.6位でごりごりよじ登っていきましたが・・・。
上に着いた時には青息吐息で、ちょっとばかりイヤ〜な予感が。微妙な向かい風も少しづつ気になってきましたし、そろそろ休憩かも?
とは言えまだまだ食事をとるには早すぎますし、先も長いのでどっかいい場所があるでしょう・・・折角の旅先で吉牛じゃ切なすぎますし(涙
8時27分、荒川(上)を渡った ところでひと休憩。
武川駅付近、R140とのT字路です。
笛吹峠から先は武蔵嵐山駅の近くを通過して、あとはK69沿いにえんえん北上。30分ほどして荒川についた頃にはすっかり日も昇りきっておりました。
高麗川を渡ったときにはまだ枯れススキにも霜がおりていたのですが、ぽたぽた陽気の中できれいに氷解しちゃったみたいです(汗
JR深谷駅そばの陸橋から。
随分と時代がかった駅舎なんで、 しばらく見入っちゃってました・・・。
いままで深谷というとネギしか思い浮かばなかったんですが、こうして見ると結構都会なんでびっくりしました。
敷地に余裕があるせいか、都内よりずっときれいな街並に感じたのは気のせいでしょうか・・・。
駅の北側、R17との交差点に出たところで自宅ちかくにもあるハンバーグレストランを発見。ナイスタイミングと思ってみてみたところ、案の定まだ営業時間になってませんでした(汗
いつでもどこでも系の所だとのんびり休憩もできませんし・・・ため息まじりで先を急ぎます。
9時25分、ようやく利根川を 渡ってひと休み。
ずーっと遡っていくと 尾瀬につくらしいんですが(汗
深谷から先はK14−上武大橋をへて伊勢崎へ。深谷は駅ばっかりじゃなくて街並も中々おつだったので、今度はゆっくり来てみたいものです。
伊勢崎駅前でこんどこそ食事を・・・とも思ったのですが、何故かベトナム料理店が一軒あるだけで意外と簡素なたたずまい(汗
10kmほど北の「大胡」で食べればまだ間にあうかな〜という事で、またもや先送りにしましたが・・・。
K14、伊勢崎方面に向っています。
この時期なのに、なぜか青々と している謎の木です(笑
大胡でも結局レストランには ありつけず。
気がつけば彼方に赤城山が ぼんやり見えています(汗
伊勢崎から大胡までは10km・30分ほどの道のりです。駅の付近でようやくマクドナルドを見つけたものの、罰当たりにもついついパスして先送り。
ここで食べないといよいよマズイと思ったものの、赤城山を目の前にしてマックもやっぱりきついです・・・。
気がつけば道のりもどんどん鄙びてきて、喜んでいいのやら悲しんでいいのやら(汗
「天神山自然公園」でとにかくひと休み。
渓流沿いの絶景スポットなんですが、 わき道なんでちょっと分りづらいかも(汗
大した勾配じゃないはずなのに、この辺りではもうよれよれ状態。途中の横道に「水芭蕉のある公園」とかいう看板があったので、ついつい寄り道してしまいました・・・。
案の定自販機&ベンチ&トイレも完備していて、休憩するにはもってこいです。川沿いの流木の上で日向ぼっこをしながら、しばらく癒しのひとときを楽しみました(笑
K101との交差点付近、 ようやくコンビニを見つけて一安心です(汗
地元の奥さんに呼び止められて、 柿を3個ももらっちゃいました。
余程ふびんと思ったのでしょうか。手にもつとズシリと重くて、これからの上りを思うと冷や汗もんですが・・・。
エラそうに旅情派を標榜する私としては、こんなチャンスをふいにする訳にはいきません。おかげで後々この柿が随分救いになりましたよ(笑
奥さんによると赤城の紅葉は温度差がないんでイマイチとの事。1Rでいきなりダウン寸前です(涙
上:赤城神社のニシキゴイ
下:通行止め確定のK16・・・。
途中の村営施設「みやぎふれあいの郷」のベンチでようやく暫しのランチタイム。20分ほどのんびり過してひたすら上を目指したものの、ちょっと上っただけで青息吐息のていたらく。
こりゃ今日はこのまま退散かな〜とも思いましたが、とりあえず赤城神社まで行ってから考えよう、と自分をダマして頑張りました(涙
途中でちらほら通行止めの看板も見えていたのでイヤ〜な予感がしましたが、案の定赤城温泉から小沼までは通行止めとの事でした。
標高500mラインを横断する 広域農道「からっかぜ街道」。
見てのとおりのきれいな道なので 随分と走りやすかったです。
どういう訳か広域農道にはアップダウンがつき物なんで、計画も狂ってよれよれ状態の私にとってはむごい仕打ちなんですが・・・。
当日の状況だとちょうどこの辺りが紅葉ラインだったこともあって、景色を見ながらのんびり走れて気分は上々(笑
とはいえ体力は正直なもので、ようやく赤城道路との交差点についた時には時刻はすでに13時45分。
ホントは1時間ぐらい足を休めて出直したかったものの、この所めっきり日も短くなってきているのでそうも行きません(涙
紅葉というより枯葉寸前の 木立がつづきますが・・・。
これはこれで思いのほかに 見応えがありました。
着替えと柿3個とで重たいザックに呻吟しながら、いつになくツラーい思いでのヒルクライム。ちょっと風邪ぎみだったのも悪かったのかも知れませんが、いつかまたリベンジしないと悲しすぎます。
標高900m前後にあるお食事どころ「箕嶺(みりょう)」に着いたころには時刻はすでに14時57分。ようやく自販機にありつけたんで、思いっきりカロリーの高そうなジュースをやっつけました(汗
ちなみに少し先にある駐車場にも自販機が何台かありましたが、帰りに見てみたところ硬貨投入口にガムテがしてあって休業中でした。
上:ルート中唯一?の補給スポット。
下:ヘタレてくると、景色も目にしみます(涙
どうにかごまかしてここまで登ってきたものの、つづら折れの激坂?が始まってしまってはもういけません。
標高差100mごとに立っている標高標示を頼みの綱に、あちこちでへたり込みながらの持久戦をする羽目になっちゃいました。
このままハンガーで撤退かよ〜と嘆いていたら・・・ザックの中には柿が3個もあるじゃありませんか(爆
腹は膨らむしザックは軽くなるしで一挙両得のスペシャルアイテムのおかげで勇気も百倍。自然と景色を楽しむ余裕もでてきて、やっと自分を取り戻せました・・・。
上:気がつけば辺りは枯れ木の山(汗
下:路肩には降雪の跡もちらほら。
パッと見もの哀しい冬景色といった所ではありますが、午後の日差しに照らされた姿にはまた独特の美しさがあるものです。
最近のわが身の姿と重ねあわせて、俳句の一つもひねりたい気分ではありましたが・・・みっともないので止めときます(笑
紅葉と違ってあんまり景気のいいもんじゃありませんし、ここは一つパット花でも咲かせてやりたいところです。
とまあ、長々と前フリをしましたが・・・。
枯れ木に咲いた夕日の花で ございます(爆
どういう天の配剤なのか、これだけの景色が見られるんなら上りの苦労も水の泡・・・じゃなくて胡散霧消です。
いまこの時にこの場に居合わせることが出来たのを、ひたすら天に感謝するばかりのひと時でしたよ。
日没が迫るにつれて、いつしか山並みも緋色から紫へと替っていって、ちょっとした大パノラマに涙そうそうモノの感動です。
・・・えーと、いま日没がどうとか言った気がするのですが(汗
一旦1400m強のピークを越えて、 大沼までは100mのダウンヒル。
あわてて上り返してみたものの、 辺りにはもう星空が(汗
ピークのある「エネルギー館」わきに着いたのは多分16時30分ごろかと思います。まさかここが最高点とは思わなかったので、写真もとらずに先を急いでみたのですが・・・。
標高1300mの表示板を見つけた辺りでさすがに焦って上り返すことに決めました。どういう訳か帰りはサクサク登れて不思議でしたね(汗
エネルギー館の駐車場で防寒装備&ライトの電池をしっかり仕込んで、あとはひたすら下るばかりです。
ちょっとした天体観測なんかもしたくなる気分でしたが、まーそれは贅沢というもんです(汗
17時38分、お食事処「箕嶺」に到着。
寒さで指がかじかんでます(涙
真っ暗とはいえ時刻もせいぜい17時すぎなんで、交通量も多くて下りは多少気をつかう必要がありました。
ブルベで研修ずみなんで特に問題はありませんでしたが、いきなり真似するのは危険なんで止めてください・・・。
いつしか農道との交差点も通過して、ようやく街の灯りが目に飛び込んできた時には、さすがにちょっと「ほっと」しました。
苦労した後だけに、 街灯りが目にしみます。
このまま前橋から輪行するのもアリかな〜とも思いましたが、もう少し旅の余韻にひたりたかったのでK13沿いに延々南下。
途中でインターなんかもあったので多少不安がありましたが、とっても良心的に整備されていたので走っていて気分がよかったです。
藤岡市内に入った辺りではレストランなんかもよりどりミドリだったので、ここらで一服もオツかな〜とも思ったのですが・・・。
のんびりしていて最終にのり遅れた過去の経験が「それはヤメトケ」と頭の中でつぶやいています(笑
上:群馬藤岡駅、到着は20時すぎ。
下:あとは電車の到着をまつばかり・・・。
予想通り、ここから自宅近くの箱根ヶ崎まで行くには21時07分の電車が最終とのお達しが。
ごそごそ輪行の準備をすませて、駅前の酒屋さんで買った「ハイチュウ」が今夜のおかずです(涙
時間もあったので駅舎でしばらく待った後、発車5分前にホームに移って電車の到着を待ちました。
高麗川で一度乗りかえて、 22時40分、無事箱根ヶ崎に到着!
自走で行ったら3〜4時間は優にかかってしまう所を、優雅にもぬくぬく輪行で車窓の人に。
八高線ぞいのK30はゴルフや自転車でおなじみのルートなんですが、道幅がせまいんでムリして使うのはちょっと辛いきがします。
あんまり頑張っちゃうとまた色々いわれて大変な目にあいますし・・・。何はともあれ、ここまで来ればあとは自宅まで10kmです(笑
23時19分、「奈良橋」Sわきの ラーメン花月にて。
ここまで来てようやくマトモな 食事にありつけました(涙
終ってみればいつもよく行くラーメン屋での夜食になっちゃいましたが、気分的には「思えば遠くへ来たもんだ」といった所。
ちょっと奮発してチャーシューメンをお腹に落して、あとは帰って愛犬すばると抱擁するのみ(笑
色々ありましたが、今日もまた収穫の多いツーリングだったと感謝しています。
心配したワンよ・・・。
旅情派ばかりやっていると色々とツッコミもあるんですが、最近はそれもある意味おいしいのかな〜とか思っています。
これからも旅の楽しさを少しでも皆さんに伝えられれば、それが私の本望なんで・・・良かったらまたご訪問していただけると幸いです(涙
てなわけで、次回までしばしのお別れです。バイチャ!!
|