2006年5月09日
むかし道 |
みなさんこんにちは!
ちょっとアップが遅れてしまいましたが、先日の奥多摩ツーリングの報告をさせていただこうと思います。
ツーリングというよりもダイエット兼リハビリみたいなものなので、あえてレポートにする必要があるのかどうか分りませんが・・・。
ちょっとした小話のつもりでやっているサイトなので、その辺はあまり堅く考えないでいただきたく存じます(笑
毎度だワン!
笹仁田峠の手前です・・・。
今回のツーリングはまたまた風張峠が目的地。あちこち冒険するのも飽きてしまいましたし、ちょうどいい練習コースというわけです。
出発も朝の8時40分と気合のかけらもありませんが、奥多摩だったらこの位の時間がちょうどいいかと思います。
渋滞にまきこまれてしまうのがちょっと難なので、岩倉街道から途中で左折して東青梅に出る裏ルートをとることにいたしました。
青梅街道に合流しました。
この「ここから」も中々の風情。
岩蔵街道はウチから西へ青梅街道をつっと走って、バイパスとの合流点のちょっと手前でちゃっかり分岐するうらどおり。
いままでは奥武蔵へ出るときにしか使っていなかったのですが、こちらを通ればこの時間でものんびり旅情派でいられるという寸法です。
いったん青梅街道に合流したところ、あんのじょうの渋滞に巻き込まれて辟易させられるハメになりましたが・・・。
写真は青梅坂へとつづく小曽木街道の入り口ですが、小山を越えて奥武蔵に通じる雰囲気がなんとなく気に入って撮影いたしました。
トンネルを越えて。
もうじき名栗との分岐地点。
ちょっといい雰囲気の集落をぬけて、黒沢2丁目交差点を左折。この一角ってじつに2年ぶりなので、なんだかちょっとジンとしました。
吹上峠をこえてすぐのところでふたたび信号を左折すると、あとは前回とおった軍畑への裏ルートへとつづきます。
季節柄みちばたで見つけた藤の花やら雨で真っ白になった蜘蛛の巣なんかを撮影しながら、前回同様のんびり歩をすすめることに。
軍畑大橋・・・よりも雲の方が心配です。
ちょっと路地裏探検も。
奥多摩方面は何度も来ているのですが、メインの街道(青梅・吉野)の周りには当然ひきこみ線のようなルートがあります。
あの辺ってどうなってるのかな、とか思いながらもあんまり路地に入ってしまうのも考えものですし・・・。
雲行きが怪しくなってきて、峠は無理かな〜とも思っていたのでちょっとわき道を探検してみたり。
ちなみに軍畑大橋の手前にあったランドナー用のタイヤ、誰かが拾いあげたのか欄干にぶらさがっておりました。
この間みつけたモミジの木。
かなり旅情派な陸橋も。
新氷川トンネルの手前で川向こうの道の様子をしばらくポカンと眺めては、そういえばあっち側には行ったことないな、なんて思っていました。
奥多摩の駅前をすぎればあとはすぐに小河内ダムなのですが、天気がこのままで峠に行けないとなると時間が余ってしまいます・・・。
ふと見ると路地の入り口に「奥多摩むかし道」の立派な看板がたっています。いままで気にはなっていたものの、とにかく峠に行くことが優先でついついほったらかしにしていたのです(笑
中々雰囲気のある小径です。
所々で国道とニアミスも・・・。
自転車で通ることを考えると、押し歩きの遊歩道に登山道・階段エトセトラもあって不便このうえありませんが。
国道を眼下にみながらのんびり散策する分にはこれほど楽しいコースもないのではないでしょうか。
ところどころで林道にでたり色々しますし、道標がなければ何がなんだか分らないという話もありますが・・・。
古びた案内板。
何だかちょっといい感じ・・・。
ここから先はホントにおすすめのコースです。歴史のある旧道ということもあり、あちこちに案内板が設置されていてちょっとした博物館の様相に。
入場料を取った方がいいんじゃないの、といった気すらいたしましたが、いままで来なかったのが勿体ないやら悔しいやら。
時代がかった道祖神やら、見事な「いろは楓」やらに感動しながら、ちょっとした隠れ里をみつけた気分で大はしゃぎです(笑
渓谷沿いの絶景ですね。
もうじき国道に合流です・・・。
楽しい時間というのはあっという間にすぎてしまうもので、気がつけばR411にひょっこり顔を出しておりました。
もっともわたしの場合は面白くなればなるだけ時間の進みがおそくなる、というのも正直な感想なのですが・・・。
絶景を前にすると一秒が千年に感じられたりもする反面、そんな一日が一瞬のような気がしてくるから不思議なものです。
何故か再びのぼり道。
小高い集落にて。
なんだかちょっと尾道に来たような風景ではありますが、ここまで来るのに廃線のトンネルをくぐったり登山をしてみたりと紆余曲折があったりも。
ふと見るとニャンコが小屋で昼寝をしていて、ちょっとクスクスしてしまいました。ここにこんな所があるなんて本当に意外です・・・。
高台からの見晴らしを楽しんだりしたあと再び無情なのぼり返し。なんだか注文の多い料理店にきたお客さんの気分です。
ようやく小河内ダムに到着です・・・。
ふれあい館の内部。
最後の登山ですっかり気分的にまいってしまい、大麦代トンネルの入り口付近に出たときには思わず「ほっと」してしまいました。
あとちょっと、と思わせておいてもう一山こえさせる辺りがなんとも憎いところではありますが・・・。
1も2もなく「水と緑のふれあい館」に飛び込んで、最上階の食堂でお昼をとった次第です(午後1時30分ごろ)。
それにしても、晴れてきたとはいえ山の上には雲がおおい被さっていて、なんとも不安な先行きです(上の写真)。
天気もよくていい景色。
周遊道の手前でひと休憩。
あれこれ苦労をしたものの、むかし道がちょうどいい時間あわせになった様子で、出足のどんよりした雰囲気とはすっかり別物に。
深山橋をわたった所にある食堂の前でジュースを飲んで、腹ごしらえはバッチリといったところです。
ちょっとお腹がだぶついていますけど、重さを気にしてハンガーノックになるよりはずっとましでしょう(笑
ヒルクライムというほどの事もないのですが、とりあえず周遊道の入り口で時計を確認して風張峠にさしかかります(14時21分)。
月夜見第一駐車場。
雲が斜面に激突しています・・・。
「ハイキング疲れでどうかな」、と思いましたが前半はそこそこのペースでちょっとニンマリ。
・・・と思ったらやっぱり途中でガス欠になってしまいましたが、いちおう一回撮影で足をとめただけで上まで辿り着きました。
上の駐車場の様子を見ても分るのですが、目線より下にさっきの雲がひろがっています。
何とまあ・・・と思っていたら峠の付近はすっかり雲のど真ん中だったり。
風張峠で一休み。
ちょっと下るとこの通り・・・。
結局峠についたのは72分後。ほんとは50分台にしておきたいのですが、朝一でのぼっても今の体重じゃ無理だろうなあ(笑
写真は峠から脇にのびている風張林道に入った所で撮影しました。ここまで来ればクルマは進入禁止なので、のんびりひと息つけるわけ。
いつの間にか雲もどこかへ行ってしまって、ふもとで仕入れたおまんじゅうやら何やらをおいしく頂いたりもいたします。
さてと、と思って林道を少し下ってみたら、いなくなった筈の雲のさなかに突入して大変な思いをしたりして・・・。
渓谷沿いに下ります。
どっから来たんだワン?
うわさに聞くきのこセンターの脇をこえ、ブレーキレバーを握る手がいたくなるような激坂を過ぎるとようやく雲の下にたどりつきました。
自転車に乗っているとなぜか天気にくわしくなるものですが、まったくもって「その場」を走っているのですから当然なのかも知れません。
途中からは思ったより人気もあって安心でしたし、周遊道とは打って変わってひなびた雰囲気の集落で好印象でした。
ふもとに降りてひと安心。
ずいぶんと立派な庚申塔です。
キャンプ場のある三叉路(写真上)まで下ればあとはもう問題なし。すぐ先の自販機で一服したあと、のんびり帰路につくことに。
道路もきれいに整備されていてなんだか檜原街道よりも開けた印象。神戸林道の入口をすぎれば、あとはもう街中といったおもむきです。
めあてにしていた郷土資料館が閉館日だったのが少し残念でしたが、あんまり贅沢してもレポートが長くなるだけですし・・・。
山の上の天気もどんよりしてきたので、峠はこれでおしまいにして早めにお開きがいいかな、なんて思っておりました。
最後にちょっと寄り道を。
「払沢の滝」へ向います・・・。
奥多摩というとあちこちで滝見ができるエリアなわけですが、峠ばかりにこだわっていてまだまだ全然リストが埋まっていません。
ちょうど払沢の滝へ向う道の入口を通ったので、少し時間が余った分で見物していくことにいたしました。
トイレのある駐車場に自転車をとめ、きれいに整備された遊歩道を10分ばかり。心地よい清流を左にみていたら、あっさり滝壺に到着。
足元を流れる水の姿などをぼんやり眺めて、しばらく今日のツーリングを振り返ったりしていた次第です。
店先のきれいなカエデ。
本宿信号に到着です・・・。
ちょっと小腹も空いていたので、遊歩道の脇のお食事どころでおでんをいただくことにいたします。
店のオヤジさんと話が弾んでかれこれ1時間近くたってしまいましたが、無理して峠のおかわりをしなくて本当に正解だったと思ったり。
それでもちょっと距離が短めだったのでついつい浮気心がでてしまい、五日市駅手前を左折してなぜか秋川街道に入って行きます・・・。
立体交差のトンネルをくぐって小峰峠から八王子へ、という単なる蛇足なのですが、気が付くとペットのコジマが目の前に。
そういえばすばるにお土産を買っていなかったな、という事でクロロフィル入りのおやつを買って、玉川上水駅方面から無事帰宅いたしました。
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