2006年5月20日
夕まずめ |
みなさんこんにちは!
このところぐずついた天気が続いていて、気がついたらすっかり梅雨入りの様子です(6月14日)。
前回のツーリングから早くも1ヶ月ちかく経ってしまい、そろそろレポートを書かないとすっかり中身を忘れてしまいそうに・・・。
この日は日中の気温がいちじものすごい事になってしまって、今年は梅雨のないまま夏なんじゃないか、なんて思っていたわけなのですが。
武蔵村山市内・「大曲り」Sで信号待ちです・・・。
青梅街道はあいも変らずこんな具合。
今回のめあては久しぶりに奥多摩は日原めぐりをしてみよう、ということでありまして、朝ものんびり10時まえに自宅を出発しました。
久しぶりに、といってもこの所奥多摩ばかりで特に目新しいこともないかと思う次第なのですが・・・。
初めてのときとはまた違った意味で、道すがらのなんでもない景色がずいぶんと心楽しく思えてくるから不思議なものです。
クイズとちがって決った答えがあるわけじゃないですし、一人旅なので気ままにお絵かきといった気分の道中だったりいたします。
茶畑の中の一本道。
もとの道に戻ってきました・・・。
青梅街道から岩蔵街道へと入り、ちょっとした坂をくいっと上って圏央道のガード下へ出るわけなのですが、ここのアクセントがまたちょっと乙なものだったりいたします。
大体西へ向うと景色がひなびていくものなのに、ここだけちょっと都心っぽいからなのかな〜とか少し思ったりするわけですけど。
いまだに一度も行ったことのない24Hのレストランの味に思いをはせつつ、気持ちを切りかえて旅ごろも、みたいな感じです(汗
青梅市内で街道に合流。
まずは「黒沢2丁目」Sへ・・・。
圏央道を越えるとみぎがわに一面の茶畑が広がっていて、彼方の山並みと見比べたりするとちょっと贅沢だったりも。
よく見ると畑の中に公道が走っているようだったので、ちょっとばかり探検してみることにいたしました。
こういう所って中に入ってしまうとしばらく別世界に飛び込んでしまった気分になるわけですが、一歩外に出ればもとの街並みに戻ったり。
ちょっとした浦島太郎といった趣きで、以前出かけたことのある渡良瀬遊水地を思い出したりも。
何故か酒屋さんに目がいきます・・・。
名栗方面との分岐点。
前回同様の裏ルート経由でいったん賑やかな青梅市街へと顔をだします。今度は踏み切りをわたらずに、手前の信号を右折して成木街道から黒沢へ。
青梅坂を越えていくのと違って広々としたきれいな道でぜいたくなのですが、その分隠れ家っぽさはないのでお好みですかね・・・。
吹上峠はあっさり越えられたので調子がいいのかな、と思ったりしていたのですが、青梅坂をパスした分だけ楽だっただけかも。
ここから軍畑までの渓谷沿いの道はホントにおすすめコースなのですが・・・フロントセンターで峠越え、とか言っていたらバテちゃいました。
のどかで最高の雰囲気です。
国道に合流してひと休憩・・・。
ここでグロッキーとはさすがに自分でも情けなかった次第なのですが、思ったよりも気温が高くてオーバーヒートだったみたいです。
前回同様にわき道の雑貨屋さんでジュース休憩としゃれこんで、体の欲しがるままにガブガブやっていたらあっという間に3本目。
軍畑からは吉野街道もいいかな、という気分でいたものの、わずかな登りもご勘弁みたいな次第でいつもの通りに国道へ。
御岳駅前のドライブインでだめおし休憩でぼけっとしながら、せめてしっかり朝御飯をたべていれば、何て思ったりしておりました。
ひとり多摩川を眺めています・・・。
ちょっとしたお散歩タイムに。
・・・と、いきなり脈絡のない写真がつづいていますが、このさいなので道すがらの美術館めぐりをしてみました。
まあ、ていのいいエスケープといった具合なのですが、これも何かの縁かと思ってみたり。
体力に余裕があるとどういう訳かこういう場所ってスルーしてしまいがちなんですが、自力エンジンの自転車旅行のしょうもない部分かも知れません。
せせらぎの里美術館・たましん御岳美術館とハシゴをしながら川辺の景色も見物したりでようやくリフレッシュすることが出来ました(笑
またまた来ましたモミジ前・・・。
ようやく奥多摩の町に到着です。
そうは言ってもこの暑さのまま峠越えもどうかと思ったのと、どこか涼しいところでのんびりしたいと思ったわけでして・・・。
気がついたら多摩川の水面のみどりにやけに誘惑を感じてしまいましたが、まさか飛び込んで水泳大会もできませんし。
そういえば奥多摩には日原鍾乳洞っていう天然の冷蔵庫がありました。きょうこの日をおいていつ行くのか、なんちゃって思ったり。
朝からちゃんとした食事をとっていなかったのでこの辺りでお昼にしたい所でしたが、何となくパスして日原街道へと入っていきました(汗
海沢方面のわき道から。
橋をわたれば奥多摩駅前・・・。
・・・と、その前にちょっとした寄り道をしてみたりいたしました。
奥多摩の駅につくちょっと手前、「アメリカ村」の看板がめにつく坂道をのぼっていくと、いつもの街道を川向こうから眺めることができたりも。
いぜん鋸山林道への入り口をまちがえて来たトンネルに久しぶりに再会したのち、ちょっと得した気分で駅前へ。
道路ぞいに立派なわさび専門店があって、何ともおいしそうな匂いがしていたのが印象に残っていたりもいたします。
日原街道に入りました。
何をやってるワンか?
街道をちょっと入ったところの自販機でジュースでも、と思ったところどこかからワンコが現れてびっくり仰天。
この暑さでカットしたわけでもないのでしょうが、涼しそうな毛並みでちょっとうらやましかったりも。
鍾乳洞もあるし観光化されているので平ちゃらかも、とこの先は飲みものも持たずにとにかく先を目指しましたが・・・。
とちゅうでしばらく無補給地帯がつづくので、夏場はお店のある内に買っておいた方がいいかな、とか思いました。
鍾乳洞まであと9km。
何気にきれいな渓谷だったり。
この際さっさと日原の集落までのぼってしまいたかったのですが、途中で川乗林道の入口がふと目にとまりました。
何年か前に土砂崩れがあって立ち入り禁止とのことだったのですが、たまたま近くにいた営林署?の方にきいたところ大丈夫そうなお返事が。
奥までいけば有名な「百尋の滝」もあって見ものなのですけど、途中から勾配もすごくなってきたのでキリのいいところで退散しました(笑
その内ちゃんとお弁当も用意して立寄ってみたく思うのですが、ギヤを一枚ふやさないと無理かもしれません・・・。
記念撮影だけして逆もどり。
ようやく稲村岩が見えてきました。
ただでさえ喉が渇いているところでより道までしてしまい、なんだかもうヨレヨレのヘロヘロでどうにか集落までたどりつくことに。
集落手前の日原トンネル(全長1000mほど)の内部だけ妙に肌寒い風が吹いていて、正直すこしホッとした次第なのですが・・・。
いつのまにか山の上の方にぶあつい雲がたれこめていて、今度はべつの不安があたまをよぎってしまいます。
みょうな日にでかけてきてしまったな〜、とちょっとだけ後悔したりもしておりました。
とうとう自販機にたどりつきました。
「ふるさと美術館」前にて。
ガヤガヤとした遠足の小学生たちの横をとおりすぎ、酒屋さんの店先でなにはともあれ水分補給。気付けに顔をジャブジャブ洗ってサッパリも。
念のため500mlボトルを二本ほどザックに放り込んでから、近くにある「日原ふるさと美術館」で少し油を売ることにいたしました。
以前大学院のそばにある美術館で「倉田三郎」さんの絵をみてちょっと気に入ってしまったこともあり、奥多摩の美術館によったのも実はそんなわけだったりもするわけですが(笑
鑑賞をおえてふと空を見上げてみたら、いよいよ雲行きが怪しい様子。いそいそと鍾乳洞をめざしていたら、ぽつらぽつらと雨粒が・・・。
売店が見えてきました。
みなさん雨宿り中だったりも。
集落から鍾乳洞まではほんの5分ほどの道のりなのですが、狙いすましたかのようなにわか雨。
涼みに来たはずの鍾乳洞の直前で濡れねずみになってしまって何だかよくわからない状況になってきましたが・・・。
この際なので見物しない手もないと入ってみたはいいものの、内部はあきれるほど寒くてガタガタふるえが出るしまつ。
とはいえ表に出てみたらやけにサッパリしていて気分も爽快。ちょっといい冷水浴、みたいな感じでけっきょくあり難かった次第です。
こんな有り様だったのですが・・・。
にわかに晴れ間がでてきました!
・・・と、土砂降りのあとだっただけに雲がぽっかり抜け落ちて、びっくりするほどの晴天がまばらに雲間からさしこんできています。
鍾乳洞の出口でとった写真だとちょっとだけの感じだったのが、日原の集落から川ぞいを下るにつれてパーッと広がってきたような。
雨あがりなだけに湿った空気がみょうにポカポカ感じられて、ちょっとぜいたくな一時をすごすことができた気がします。
ひょっとしたら峠の天気もよくなるんじゃないかしら、とも思ったので、奥多摩の駅前からとにかくダムまで行ってみることにいたしました。
ダムサイトまでやってきました。
いつものベンチでひと休み。
朝起きてからいま午後5時まえのこの時にいたるまで、気が付いたら食事らしい食事をとらずにきてしまいました。
どうしてなのかは分りませんが、何となく追い立てられている内にそうなってしまったわけなので・・・。
空模様を眺めながら行く末を思案していたら、穴だらけの雲間が風に乗ってわたっていく姿にしばらく見入ってしまったり。
ひょっとしてこんな時ならきれいな景色がみられるかも、と気が付いたらサドルにまたがっておりました。
夕映えの峠道。
静かな日暮れの一時です。
奥多摩駅前のコンビニで食料を用意していたので、周遊道のゲートで最後の補給をつめこみました。
結局とちゅうでお腹がもたれて+−ゼロといった感じだったのですが、とにかく腹ごしらえをしておかないといけませんし。
とにかく出足からくたくただったのでまったり上っていったのですが、ちょうど夕映えの時間帯にも重なって、ちょっといい雰囲気を味わうことができました。
峠についたのが18時49分だったので、ゲートから結局78分も掛ってしまったのですが・・・。
風張林道でひと寝入り。
神戸の自販機で祝杯?
そのままあっさり下ってしまうのがちょっと勿体ない気持ちになってきて、林道の出口のところでしばらくボーッと一寝入り。
周遊道のリミットは19時なのでそんな余裕はありませんけど、林道から帰る分には何の問題もないわけですし。
ふもとに降りてきた頃にはすっかり夜になっちゃいましたが、川向こうの旅館のイルミネーションなんかを楽しみながらまったり帰路につきました。
ちなみに夜間になると真っ暗な檜原街道のダンス教室の灯りがこうこうと照って、なんとも奇妙な光景なのですが・・・。
これって昔で言ったら庚申講みたいなものなのかも、と思ったら急に可笑しくなってきて一人で大笑いをしてしまいました。
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