2007年5月31日

 

こっそり丹沢

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にわかにどんよりして来た雲行きのなか、見晴らしのいいスロープを下って上野原駅から相模川をこえて雛鶴峠へと向います。

 

とりあえず南側には晴れ間が広がっているようだったのと、標高にしても大したことはないので雨が降ってもいいかな〜なんて思っていました。

 

 

まったりできそうな河岸です。

 

 

この辺りまでは以前通ったこともあるので(夜間ですけど)、ここから先が正真正銘の初体験のゾーンになります。

 

もっとも大体ひととおりのパターンは分かっているのと、同じ場所でもその日によって違うのとで特に改めてどうということはないんですけど・・・。

 

 

トンネルを抜けると・・・。

 

 

名栗・秩父から群馬方面が今年のメインテーマとすると、奥多摩と丹沢は気分転換にたまに来るのがいいかな、なんて思っていたりします。

 

よく地図をみてしっかり研究するとかなりバリエーションもとる事ができそうですし、河口湖・山中湖っていうオカズも向うにありますし。

 

 

そこにはカエルの大合唱。

 

 

わたしの場合とくべつ絶景に感動するって性質でもないので(それもいいですけど)、あわててクリアしてしまうより何度も手前をこなしたいような。

 

もっともそればっかりでもこじんまりとし過ぎてしまうかとも思うのですが、100kmのパノラマもひとかけらの寸景も価値に変わりはないわけで・・・。

 

 

ワシのシマだワン!

 

 

・・・って「寸景」なんて言葉はどこにもないんですけど、語呂もいいので私が勝手にこしらえてみた次第です。

 

このサイトが他と差別化できるところっていったら、そんな瞬間のちょっとした景色を拾って回ることぐらいなわけで(笑

 

 

意外とキレイな舗装も。

 

 

とか何とか言っているうちに辺りはとうとう小雨模様になってきました。さっきまでの気温が高めだったのがウソのように冷え込んできたりして・・・。

 

ふと見ると道路のアスファルトが雨で急速に冷やされて、実態とは真逆にほかほかした湯気があがってきていたりしてちょっと仰天。

 

 

彼方に見えるゴルフ場。

 

 

ひょっとしたら奥秩父のR299みたいに何もない道が延々とつづくのかな、なんて少し不安だったのですが、いがいとお店も沢山ありました。

 

ゴルフ場のおかげもあるのか、はたまたR20の混雑のおかげなのかはよく分かりませんが、ふと頭に「いなか銀座」っていう言葉が浮かんできたりして・・・。

 

 

何気に佇む15%勾配板。

 

 

峠につく頃には変わってくるのかな、なんて少し予想をしていたものの、本当の最後の最後までは同じような感じの街並みが続きます。

 

印象としてはちょっと長いかなといった感じですが、ここはヒルクライムをする場所じゃないと思うので、今度はどこかで食事でもしようかと・・・。

 

 

まったり走れば飽きない感じ。

 

 

ちょっと天気を軽くみたかな、なんて少し反省したりもいたしましたが、輪行袋もあるので大月まで行けばあとはどうにでもなるかなといった所。

 

ゲートを越えてしばらくすると長年?夢見てきた雛鶴峠のトンネルが目の前にあらわれてちょっと嬉しく思ったりもいたしました。

 

 

牧場の厩舎には白馬もいます。

 

 

大体の感じなんですけど、トンネルを越えた西側の方には棚田が目に付いた気がします。雨の中だったのがまた丁度ぐあいのいい風情かも。

 

ちょっとブレーキの利きが甘くなってきた感じだったのでこの辺りで調整することにしましたが、何だか本気で凍えるような寒さだったりして・・・。

 

 

コンビニから来し方をみて。

 

 

いつも非常用に冬用のアンダー二枚は問答無用でリュックに常備しているものの、雨ともなれば湿ってしまって意外と頼りない感じです。

 

ふもとのコンビニでメッシュのアンダーを買って下に着ることにしましたが、アメリカンドッグをほおばりつつようやく我にかえれた次第・・・。

 

 

国道139号に到着です。

 

 

ここまで来てしまえばあとはどうにでもなる訳で、輪行することも考えれば何気に時間に余裕もあります。

 

コンビニの店長さんが親切な方で色々質問してしまったのですが、近くに日帰り湯があるとのことでちょっと乗り気になっていました。

 

 

白い空に黒い雲。

 

 

下着に着替えるときにツメで指先をちょっと切ってしまって、軽く血が出てしまったので公共の浴場はマズいよな〜と俄かに方針転換。

 

この辺りのR139は初めてといえば初めてなのですが、道路沿いにある電気店やら何やらが全ておなじみの顔ぶれで近所と変わらない感じ。

 

 

R20と違って便利そう。

 

 

大月駅の周辺もそこそこ都会かとは思うのですが、ここまでちょっと足を伸ばすともう何でも手に入るかな、というのがパッと見の印象です。

 

この道がずっと行けばあの辺鄙な小菅村に通じているかと思うと、自分の中でのイメージが軽くカタストロフィを起こしてしまった気もします(笑

 

 

大月駅前で本降りに。

 

 

この辺りで雨足も強くなってきて、ほとんど輪行して帰る感じで駅前までやってきたのですが・・・もう濡れちゃったのであと少し遊ぶことに。

 

もっとも普通に国道20号線を帰るくらいなら車窓の人になった方がましなので、以前から気になっていた裏道を見ておく心算でした。

 

 

国道を眼下に見下ろして。

 

 

猿橋駅のちょっと先の分岐から奥にはいってちょっとすると打って変わった気分のいい街並みがあらわれました。

 

ちょっといい小道になったり、写真みたいな展望もあったりと狭い国道でクルマとガンの飛ばしあいをするのとは雲泥の差といったところです。

 

 

とはいえ国道も空いてます(笑

 

 

ま〜ほんの一駅ぶんぐらいのものなので、気休めといってしまえばそうなのですが・・・こっちを通れば悪名高いR20も怖くないかな〜なんて。

 

雨のせいなのか何なのか、どういう訳か国道もこの日は空いていて快適といえばそうなのですが、フォーマットがもう緊迫感を要求してますし。

 

 

上野原某所でひそかに一服。

 

 

どうにかこうにか上野原の駅前にたどりついて、輪行する前にちょっとラーメンでも・・・と駅前の食堂に駆け込むことに。

 

お腹一杯になって表に出てみたらにわかに雨もやんでいて、濡れた中で輪行の準備をするのも面倒なのでもう自宅までこのまま帰宅する事に。

 

 

行きにもチェックした分岐です。

 

 

地図によるとここから藤野の先までまた良さげな裏道が続いているようだったので、ものはついでとここから再び国道を離れることに。

 

ちょっと物寂しいかな・・・というきらいはありますけど、相模湖を裏手から何気に渡る橋があったりして雰囲気はいいかと思います。

 

 

ちょっと黄昏たムードです。

 

 

ひとによってはゾクだのオバケだのが出そうでこわい、といった所かも知れませんけど、裏道なのでその辺は仕方ないかも知れません。

 

藤野のあたりで一旦道が途切れますけど、右折してちょっと行くとまた左に進むルートがあってもうチョイ先まで道は続いています。

 

 

日没まぎわの微妙な時間。

 

 

いわゆる「夕まずめ」とはまた一味も二味もちがって、この本当のギリギリの時間帯の景色が実は私は一番好きかな〜とか思っています。

 

まだ辺りは十分明るいのに、街の街灯はもう点いていてキラキラ彼方に光っているなんざ何ともロマンチックじゃないかと一人佇んでいる次第。

 

 

突如現れたナゾの扇。

 

 

天気といい時刻といい、ちょっと幻想的な感じのムードがそこはかとなく辺りをつつんでいて、不思議の国に迷い込んでしまいそう。

 

・・・とか思っていたら目の前にこんなオブジェが浮かんでいたのですから、こりゃもう一瞬夢の中かとほっぺをつねりたくなるような(笑

 

 

橋を渡れば国道です・・・。

 

 

突き当たりのラブホテルのところで左に曲がると相模湖に掛かる橋の上。ちょうど目の前の方向の空がちらっと晴れ上がっていてちょっとウットリみとれていました。

 

大垂水峠越えは夜間になったら危険すぎてもう不可能なので、ここから先は津久井湖方面へと南へ逃げるルートをとるしかありませんが・・・。

 

 

もと来た拝島橋から帰宅しました。

 

 

相模湖の駅前を右折して湖畔からR413へとはいった後は、ひたすらエッチラ漕ぎ続けるだけの時間が延々つづいた次第です。

 

意外とこれでアップダウンもあるので以前来たときは「しんどいな」と思った記憶があるのですが、練習のおかげか今回は平気のようでした。

 

 

津久井湖畔の公園で雨の中しばらくコーヒータイムにしてからオモムロに先を目指したところ、お尻の下に敷いたタオルを忘れて取りに戻ったりもいたしました・・・再会の瞬間の感動はヒトには分らないでしょう(笑

 

「東原宿S」を北上してめじろ台から八王子市内をへて、R16から今朝も通った拝島橋−天王橋のルートをなぞって無事に帰宅いたしました。

 

ツーレポが2ページになってしまった事からしても、この日のツーリングは最近になく色々あって充実していたな〜っていうのが本音かも。

 

 

 

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