2007年6月17日
ふらっと秩父7 |
お味噌屋さんは二軒あって一軒は街道からよく見える位置にあるのですが、もう一軒のほうはちょっと奥まった位置で少し行きにくい感じ。
そうなるとどうしても奥の店に行きたくなってしまうのが私の性癖なのですが、ちょうどお店のご夫婦もその場にいたのでそのまま店内へ・・・。
スーパーも普通にありました。
あれこれ散々悩んだ挙句に赤味噌と白味噌を両方買っていくことに(たまり醤油も)。まさか背負って帰るわけにも行かないのでクロネコをお願いして2000円強といったところ。
ちなみにポカリの缶ジュースをただでサービスしてもらって「鉄下駄号」の前で飲み干してから先をめざすことにいたしました(笑
川幅が広いと何故か安心・・・。
これから秩父まで帰るというと少し心配されてしまいましたが、まさか家まで自走するなんて言うわけにも行きませんし(笑
西武秩父線だと10時過ぎまで電車がありますし、いざという時にはマンガ喫茶で宿泊して早朝に帰ることもできるので、秩父市街を仮想のゴールにおいておけばもう後はお茶の子さいさいといった感じかも。
今度来たときには買いそうです。
やっぱり恐竜王国と名乗るだけあって、道端のガソリンスタンドにまで特大の恐竜模型がすえつけられていたりします・・・。
他にも手書きの恐竜看板なんかもあざとい位置に飾られていたりして、いやおうなくここが恐竜の里なんだな〜という気分にさせられます(笑
「丸岩」という名所です。
さきほどから街並みのバックに聳え立っているテーブル型の岩山は、「叶山」といって石灰岩の採掘場になっているとのことです。
何でももとは1100m級の標高だったのが採掘で100m以上削られていまの形になったそうなのですが、まさしくもう一つの武甲山ここにありといった感じかも・・・。
R299にかかる橋。
ここで採掘された石灰岩は地下のトンネルを40kmも運ばれて秩父まで直送されるそうなのですが(受売)、さっき通ってきた藤倉の集落のすぐそばにそんなモノが通っているとは驚きです。
地図で見ると「あ〜あそこ、あ〜ここも」なんて具合で見知った場所をあちらこちらで横切っているのが分ってちょっと空恐ろしい気が・・・。
志賀坂峠との分岐点。
ひとつ上に載せた橋のわきには「瀬と淵を取り戻す実験工事施工」と大書してあるのですが、つまりは一時瀬も淵もなくなっていたのかな〜とか思ったりいたします。
そんなこんなで色々ひとめぐり考えたあとに、改めて「恐竜王国」の文字を目にすると切なくて何だかちょっと涙ぐんできてしまったりも。
ここから先はちょっと賑やか。
ここから左折して志賀坂峠に向えば日没には全然間に合う勘定なのですが、せっかくなので「恐竜センター」を見に行かない手はありません。
もちろんとっくに閉館している時間ではあるのですが、次に来た時の布石にいっぺんツバだけでもつけておこうかといった所・・・。
とうとう夢に見た恐竜センターに!
何となく名栗の竹寺で食べたモミジの天ぷらを思い出してしまったのですが(これは葉っぱの味がちゃんとして美味しいです)、ある時学者センセイがたまたま見つけた恐竜の足跡が地域に夢を与えたわけで。
モンゴルとタイアップして恐竜化石を展示したりと色々頑張っているようなので、ここはぜひまた来てみたいな〜とツーリングの理由がひとつ増えただけでも私にとっては嬉しい次第。
時間がないのですぐ退散(笑
そうは言っても地下の鉱石トンネルにしてもダンプが無数に往来するのを防いでくれているわけで・・・これがなければ志賀坂峠の辺りも10トン車が往来できる規格で舗装されてしまうかも。
もっとも作った側は単に峠越えにかかる燃料やトラックの消耗のことを考えただけなのかも知れませんが、こういう事っていうのは理屈で割り切るから問題になるのですから、もちろん理屈で答えは出せません・・・。
また泣かせる看板が(汗
「みんな」が喜んでいればそれでいいのかっていうとそれも違うと思うのですが、そのギリギリの所が本当の旅情をかき立てるような気がします。
美しい国ニッポンっていう首相の言葉の意味がわからない・・・なんて事をよくききますが、分るようなものは本当の美とはいえない訳です。
何気に志賀坂峠に向っています。
延々と口上を述べ立てながら、写真で時間を先に進めてしまうという高等テクニックを駆使しておりますが・・・ここから峠までは6kmとのこと。
夜になろうが何だろうがひたすらメーターの数字を見ておけば自ずと到着するわけなので、ここはしばらく無心にのんびり上って行こうかという所。恐竜の足跡化石の近くも通りましたが、暗くて怖いので今日はパス。
もうちょっとで頂上な雰囲気・・・。
ここからはずっとナイトランが予想されたので、以前ブルベに出ていた時に買っておいた反射バンドをリュックに付けて再出発。
結局このあとずっと何気に後ろの車が気にしてくれていたようなので、ちょっとの手間でも随分気楽になったような気がします(笑
峠を越えてたそがれスポット。
峠道といっても途中までは集落もあって別段寂しげでもありませんし、志賀坂トンネルの向こうに出れば勝手知ったる庭みたいなものですし。
いっぺん通っただけでどうしてそんなに寛げるのか、自分でもちょっと不思議な次第なのですが・・・やっぱりのんびり過ごしているからかと。
ここまで来ればもう安心。
せっかくなのでトンネル脇のちょっとしたスペースでおにぎりを一つほおばって、背中にしょった麦茶で一杯オツにやらかしておきました。
視線の下にはちょうど夕暮れ時の小鹿野の街明かりがぽつらぽつらと見えていて、ホテルの豪華ディナーよりも贅沢なオニギリだったりして。
さっきまでが嘘のような・・・。
秩父側から昼間に来たときには遠景はよくても単調で辛いルートだな〜と思っていたのですが、夜になればえらく頼もしい気もしたり。
路肩でまったり休憩できる場所がないのがキツいというのが前回の感想だったのですが、夜なので人目を気にする理由もないわけで・・・。
行きと同じコンビニです。
何だかんだで無事に「黒海土トンネル前」信号まで到着し、あとはもう本当に市街地なので安心を通り越して繁華な趣きだったりも。
少し小腹が空いてきたのでコンビニで素麺を平らげて、トラック用の自販機コーナーで休憩したりしながら秩父まで小一時間といった所。
ハープ橋から見る夜景。
「尾田蒔」信号を右折して、ちょっと走りにくい秩父市街のR299をパスして裏通りからハープ橋の西へ出ることにいたします。
ふと彼方の市街地で夜景の中に煙がもうもうと立っているのが何とも異様で気になっていたのですが、あとですぐそばを通りがかったらやはり火事のようでした・・・。
バリバリの大型書店も。
折角なのであくせく市街地を走るよりもハープ橋でも眺めて少しのんびりしようかな〜と思ったのですが、これがやっぱり大正解。
道自体も走りやすくてパッと景色が変わるところも一日走ってきてちょっと疲れている身には中々オツに感じられて思わず写真も撮ってみたり。
芦ヶ久保の道の駅です。
夜の9時過ぎに秩父市街を走っているのにすっかり完走気分なのですが、これも西武線に乗ろうと思えば乗れるからかな〜とか思っていました。
そうなるとこれで輪行するのも面白くなくなってしまうので結局自宅まで自走してしまいましたが、今日のコースからいっても一巡りするのが正解かな〜と思ったりした次第です。
何気に正丸トンネルに。
やれ俺は何キロ、私は何キロとウダツを競っていてはとてもツーリングにはなりませんし。速度を競いだしたらつまりは旅=ツーリングの価値の否定なわけで、そんな事のために私が一生懸命にはなれません(笑
そんな訳で200km越えという「魔物」にはずっと触らずに来ていたのですが、あまり気にしすぎても違うかな〜とは思うようになったりも。その気になったら何百キロでも走れるのは分っているわけですし・・・。
東吾野の駅前スポット。
いつものように秩父から飯能までは芦ヶ久保と東吾野の2ヶ所で休憩してアクセントをつけておきました。芦ヶ久保の道の駅ではスケートボーダーの隣に座って缶ジュースを一本飲み干したりして・・・。
ここから正丸トンネルまでもそれなりに上りだったりするのですが、この日に至ってはもうほとんど登坂は気にせずに済みました。前ギヤもこの位ならインナーを使う必要はホントになくなってきたみたい。
飯能を越えてR463方面へ。
東吾野の駅前のベンチで今朝買っておいた草もちをムシャムシャやっていたところ、どこから来たのか野良猫が二匹足元に現れたりして。
ちょっとおすそ分けをしたりしながら気分もさっぱりした所で、犬の散歩のオジサンが通りかかってニャンコはどこかに退散してしまいました・・・。
あとはいつもの通りに飯能までR299をエッチラ進んでいったのですが、今日は駅方面には向わずにそのままバイパスを直進しました。
ついこの間までは工事中で繋がっていなかった筈なのですが、いつの間にかR463まで一本道になっていて、気がついたら自宅近く(所沢市小手指付近)まで到着していてびっくりしたりも。
終わってみれば群馬の神流町から所沢までR299−R463の幹線ルートをあれやこれやで端から端まで走破したことになっていたのでちょっと得した気分になって本日のツーリングもようやくお開きといった所。
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